ドライブ中、時折目にする「赤ちゃんが乗っています」や「baby in car」のステッカー。
この小さなステッカーが持つ大きな意味をご存知ですか?
多くの人がこのステッカーを単なる装飾やゆっくり運転することの言い訳と誤解していますが、実はそれ以上の重要な役割を果たしています。
このステッカーの本来の目的は、事故時に赤ちゃんや子どもを迅速に見つけ出すためのものです。
この記事では、これらのステッカーの意図とその大切さについてお話します。
「赤ちゃんが乗っています」ステッカー、つけるべき?
「赤ちゃんが乗っています」というステッカー、車に貼ってあるのをよく見かけることがあります。
これは赤ちゃんが車内にいることを他のドライバーに知らせるためのものです。
このステッカーには「赤ちゃんが乗っているので、運転には特に気をつけてください」と伝える役割があります。
つまり、周囲のドライバーに対して、自分は安全運転を心掛けているとアピールし、理解を求めるためのものです。
でも、実はこのステッカー、法的に義務付けられているわけではなく、初心者マークや高齢者マークとは異なります。つけてもつけなくても、どちらでも問題ありません。
デザインや色に規定がなく、さまざまな種類が市場に出回っていますね。
キャラクターものなどもあって、好みで選べるのが嬉しいです♪
安全運転を促すアイテムとしてだけでなく、車のオシャレアイテムとしても楽しむことができます。
そんなカーインテリアとしても使える「赤ちゃんが乗っています」ステッカーですが、本来の意味は意外と知られていないかもしれません。
ステッカーはただの装飾ではなく、非常時の大切なサインとして機能するのです。
これから、そのあまり知られていない面について解説します。
「赤ちゃんが乗っています」ステッカー、その真意とは?
「赤ちゃんが乗っています」というステッカー、これは安全運転を促すほかに、どんな意味があるのでしょうか?
実は、このステッカーは、救助の際にも重要な役割を果たします。
もし事故が起こった場合、救助隊がステッカーを見て赤ちゃんが乗っていることを知り、優先的に救助活動を行うことができます。
赤ちゃんの体は小さいため、外から見ただけでは車内に赤ちゃんがいるかどうか判断が難しいもの。それに、一緒に同乗していた人が話ができる状態とは限りません。
そのような状況下で、このステッカーを活用して、最も必要な時に「ここには優先して救助してほしい赤ちゃんがいます」というメッセージを明確に伝えることができるのです。
このステッカーは、事故時に車内に赤ちゃんがいることを救助隊に伝えるための非常に重要な目印なんです。
赤ちゃんが車内にいないときにはステッカーを剥がしておくほうがいいですね。
そうすることで、不要な混乱を避け、万が一のときに救助隊が的確な対応をとることができます。
ステッカーの適切な貼り方
「赤ちゃんが乗っています」ステッカーを貼る際には、一定のルールがあります。
国土交通省によると、ステッカーは運転の妨げにならないよう、主にリアウィンドウやトランク部分に貼ることが推奨されています。
フロントウィンドウやサイドウィンドウなど、視界を遮る可能性のある場所には貼らないようにしましょう。
もちろん、ライトやナンバープレートの上には貼ってはいけません。
適切な場所に貼ることで、ステッカーの意図が正しく伝わり、安全が確保されます。
「赤ちゃんが乗っています」ステッカー、いつまで貼るべき?
「赤ちゃんが乗っています」ステッカーに年齢の制限はなく、法律で定められたルールもありません。
多くの家庭では、子どもが3歳になるまで使用することが一般的です。
また、赤ちゃんから幼児への成長に合わせて、「こどもが乗っています」や「child in car」へとステッカーを切り替えるご家庭もあります。
一方で、「チャイルド イン カー」ステッカーを使わないという選択をする方もいます。
このステッカーも同じく、「車内に幼い子どもがいることを知らせる」目的があります。
ステッカーをどれくらいの期間使うかは家庭によって異なりますし、いつまで貼るかは個々の自由です。
まとめ「赤ちゃんが乗っています」ステッカーの本当の意味
「赤ちゃんが乗っています」ステッカーについて、その意味や適切な貼り場所などをお話ししてきました。
このステッカーは、単に遅い運転を知らせるためのものではありません。
事故の際に赤ちゃんが見過ごされる事態を防ぐための重要なサインです。過去には、救助隊が助手席にいた赤ちゃんを見落としてしまった悲しい事例もありました。
このステッカーがあれば、事故が起こった際にレスキュー隊が速やかに赤ちゃんの存在を認識し、対応できるようになります。
時折、「厚かましい」などと誤解を受けることもありますが、このステッカーの真の意味を多くの人に理解してもらいたいですね。
ドライバーの皆さんも、その背景を知っておくことが大切です。