お菓子作りを頻繁にしない場合、絞り袋を常備していない人も多いでしょう。
そんな時、家庭によくあるジップロックが大変便利です。
厚手で耐久性が高いジップロックは、生クリームやシュークリームのデコレーションに適しており、使い捨てが可能で衛生的です。
ただ、ジップロックを絞り袋として使う際には、切り方に工夫が必要です。
不適切な切り方では、うまく絞れないことがあるほか、袋が破れるリスクもあります。
この記事では、ジップロックを絞り袋として最大限に活用する方法や、避けるべき材料、よくある失敗を防ぐテクニックまで詳しく解説していきます。
ジップロックを絞り袋として利用する利点とその使い方のポイント
ジップロックは絞り袋の優れた代替品です。
その理由は、厚手で耐久性に優れていることから、破裂しにくく、安心して使えます。
さらに、柔らかい素材で作られているため、デリケートな生クリームの取り扱いも楽々です。
生クリームなどの内容物を入れておいても、密封性が高いので、使用するまで冷蔵庫で新鮮な状態を保つことができます。
ただし、使用時にはいくつか注意が必要です。
特に、金口を使用する際は、ジップロックの一角を斜めにカットして、金口を予め装着しておく必要があります。
中身を入れた後に金口を装着することはできません。
また、ジップロックの下部の端から斜めに1cm幅くらいで折りたたんでいき、袋を三角状にしてテープなどで固定しておくことが推奨されています。
絞り出す際は袋の上部をしっかりと閉じることが大切です。そうしないと、内容物が漏れ出す可能性がありますので、その点もしっかり注意してください。
ジップロックを絞り袋として使う際の袋の切り方と注意点
ジップロックの袋を絞り袋として使用する場合、袋の一角を斜めに切ることがポイントです。
最初に小さめにカットし、絞り出す様子を見ながら、必要に応じて少しずつ切り口を広げていくと良いでしょう。
また、旭化成の公式サイトでは、ジップロックを利用した絞り袋の作り方が掲載されています。参考にすると便利です。
金口を持っていない場合でも、ジップロックの角を出口として使えば、縦に絞ることで丸い形、横に絞ることで棒状のデザインのホイップクリームを作ることが可能です。
金口を使用する場合は、金口のサイズに合わせて角をカットし、金口が外れないように切り口が大きすぎないように気をつけましょう。
金口の直径よりも小さくなるようにカットするのがポイントです。
ジップロックを絞り袋として使う際の効果的な絞り方
ジップロックを絞り袋代わりに使うとき、効率的な絞り出しを実現するためのポイントを紹介します。
ポイント1:空気の排出
中身を詰めた後、ジップロックの封を閉じる前に、袋の中の余分な空気を抜いてください。
空気が残っていると、絞り出し時の圧力で生クリームが飛び散ってしまうことがあります。
内容物が少なめの場合は、使用部分を輪ゴムで縛ると、より絞りやすくなります。
ポイント2:内容物の量
クリームなどを袋に詰める際は、袋を満たすことなく、最大でも5分目または6分目までに抑えてください。
詰めすぎは溢れる原因になるだけでなく、絞り口の破裂や操作の難しさを招く可能性があります。
ポイント3:持ち方と力の加え方
絞り袋を持つ際は、利き手で上部を握り、もう一方の手で内容物をゆっくりと均等に押し出すように心掛けましょう。
絞り出す際は、内容物を少しずつ絞り口に移動させながら絞るとよいでしょう。
ジップロックを絞り袋として使用すべきでない材料
ジップロックはその柔らかさと耐久性から多くの場面で絞り袋の代用として活躍しますが、すべての材料に適しているわけではありません。
特に、チュロスや絞り出しクッキーのような硬質の生地は、ジップロックでの使用には不向きです。これらの生地は絞り出す際に相応の力を必要とするため、袋が破れやすくなるリスクが高まります。
したがって、ジップロックを絞り袋として使う際は、生クリームやホイップクリーム、シュー生地などの柔らかい材料に限定することが望ましいです。
絞り袋や金口のトラブル対策として実践すべき3つの方法
固い生地を使っていないのに、絞り袋が破れたり金口が外れてしまう場合、対策が必要です。以下にその対策を3点紹介します。
1. 切り口の管理
金口を使用する場合、切り口は必要最小限に保ち、徐々に調整してちょうど良い大きさにします。
金口の先端が少し袋から出ている状態が理想です。
ジップロックなどの代用品を使用する際は、特にこの点に注意しましょう。
2. 中身の詰め方
中身を詰める際は、マグカップや計量カップなどを利用して袋をセットします。この方法だとクリームなどをスムーズに入れることができます。
また、袋の容量の5~6分目までに留めると、中身が飛び出すリスクを減らすことができます。
3. 内容物の温度管理
絞り袋を使用する際は、中身の温度も重要です。
手の熱でクリームが温まり、形が崩れやすくなることがあります。
油分の多いバタークリームなどを使用する場合は、特にこの点に注意し、使用直前まで冷蔵庫で保管し、使用中にも必要に応じて冷却しましょう。
些細なことかもしれませんが、実践することで大きな違いが生まれますので、ぜひ試してみてください。
まとめ ジップロックを絞り袋として活用する方法と注意点
ジップロックを絞り袋の代わりに使うアイデアは、手軽にお菓子作りを楽しむための素晴らしい方法です。
特に生クリームのような柔らかい材料を扱う際には、簡単に代用が可能です。
しかし、絞りクッキーやチュロスのように固い生地を絞り出す場合はジップロックでは難しいため、これらの用途には向いていません。
ジップロックを絞り袋として利用することで、お菓子作りがより手軽かつ経済的になります。
この記事で紹介した使い方のポイントや、切り口の調整、内容物の詰め方、さらには温度管理などの注意点を守ることで、ありがちな失敗を回避し、お菓子作りをより楽しむことができるでしょう。
適切な使い方をマスターすれば、幅広いレシピでの応用が可能です。
お菓子作りの際は、これらのテクニックを活かしてみてください。