結婚という人生の大きな門出に際して、両家の顔合わせは長い間、重要な礼儀とされてきました。
しかし、時代の変化と共に、その必要性について再考されるようになりました。
遠方や様々な事情により顔合わせが難しい場合、それを強行することが本当に必要なのでしょうか?
結婚って、これからの親戚付き合いのスタートでもあるから、できれば一度は会っておくのがベストかもしれません。
でも、いろんな事情で顔合わせが難しいことも多いようです。
そんな時、どう対応するかはすごく悩むところ。
この記事では、以下の内容についてお話しします。
- 結婚前に両家の顔合わせをしないでOKなの?
- 顔合わせをしないカップルの割合とその理由
- 顔合わせが難しい時の代替案
これから結婚を考えているけど、両家の顔合わせが難しそう…というカップルにとって、何かヒントになれば嬉しいです。
顔合わせをしなくても大丈夫なのか、気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
両家の顔合わせなしでの結婚は問題あり?今の時代でも非常識?
顔合わせなしでの入籍がダメかと聞かれたら、決してダメではありません。
ただ、昔の感覚で言うと、少し常識外れだと感じる人もいるかもしれませんね。
特にお嫁さん側の親御さんにとっては、愛する娘が別の家庭へ行くわけですし、これから始まる両家の交流も考えると、顔を合わせておくのが普通だった時代もありました。
ですが、最近では結婚のスタイルも人それぞれ。
夫婦の形も多様になり、個人の選択を尊重する風潮が強くなっています。
顔合わせをしないという選択をするカップルが増えているのも、その表れだと言えるでしょう。
現代では、家族や夫婦の形が多様化し、一人ひとりの自由が尊重されています。それによって、顔合わせをしないこと自体が非常識だとされることは少なくなってきています。
それでも、結婚は人生の大きな節目で、両家が新たな関係を築く出来事。だからこそ、夫婦だけでなく、両家の親も納得できる形で進めることが大切ですよね。
結婚前の両家顔合わせなしのカップルはどのくらい?
あるブライダル情報誌の調査(2023年)によると、結婚前の両家顔合わせの様子はこんな感じです。
- 両家の顔合わせのみを行ったカップルは83.5%
- 結納と顔合わせを両方行ったのは6.2%
- 結納のみを行ったのは1.6%
- どちらも行わなかったカップルは8.6%
昔は、結婚が決まるとすぐに顔合わせが行われるのが一般的で、これが両家がお互いを知る重要なステップとされていました。
でも、最近のカップルは少し様子が違って、もっとカジュアルに結婚を決める流れが増えています。
それでも、今でも8割のカップルが顔合わせをしているというデータからは、多くの人がやはり結婚において顔合わせの重要性を感じていることが伺えますね。
結婚前に両家顔合わせをしない理由は?
昔は結婚が決まると、すぐに両家の顔合わせが当たり前だったけど、今はそうでもなくなってきています。
いろいろな理由で顔合わせをスキップするカップルが増えているんです。ここで、その理由をいくつか紹介しますね。
距離が問題で
一番多いのは、両家が遠くに住んでいること。
忙しい日常の中で二人のみならず、両家の日程をあわせるのは大変です。
遠方であればなおさら、都合がつかずに顔合わせを省略することもあります。
両親の高齢化
30代や40代で結婚する人が増える中、親が高齢であるために顔合わせが難しいケースも。
病気療養中や移動の負担が大きく、集まるのが難しい場合もあります。
心理的なハードル
結婚相手の家族との関係が複雑だったり、人と話すのが苦手だったりすると、顔合わせを避けたくなる気持ちも。
こんな感じで、結婚顔合わせを避ける人も増えています。
家庭環境の複雑さ
家庭環境が複雑で、顔合わせが難しいケースもあるんです。
親が早くに亡くなっていたり、特殊な事情がある家庭だったりすると、顔合わせ自体がナシになることも。
結婚が認められない場合
結婚自体が家族に認められていない場合もあります。
この場合、顔合わせをしないというより、そもそも行う機会が持てません。
そういう時は、結婚後に関係が改善されたら、再度挑戦することも考えられますね。
顔合わせ食事会がちょっと…と思ったらどうする?
顔合わせの食事会をやりたくないと思うカップルもいるかもしれませんね。
でも、意外と多くの親は顔合わせに抵抗がないものです。
これからの親戚付き合いを考えると、相手の人柄や家庭環境を知りたいのは自然なことですから。
日程調整は大変かもしれませんが、できる限りは調整してみてください。
親が4人もいれば、それぞれのスケジュールを合わせるのは難しいですし、遠方だと交通費の負担も考えないといけませんね。
まずはお互いの親に相談から始めてみましょう。
勝手に顔合わせをしないと決めると、後でトラブルの原因になるかもしれません。
遠方で会うのが大変な場合は、ビデオ通話で顔合わせをするのもいいですね。オンラインなら費用もほとんどかからず、堅苦しくなく自宅からリラックスして会話できます。
また、結婚式のリハーサル時に顔合わせの場を設けたり、家族挙式の後にカジュアルな食事会を行うのもいいでしょう。
食事会にこだわらず、もっと柔軟に親睦を深める方法を考えてみるのもいいかもしれませんよ。
顔合わせ食事会が難しい場合の対処法とポイント
結婚前の顔合わせをしたいけれど、様々な事情で難しい時、他の対応方法を考えるのが一つの解決策です。
ここで、いくつかの代替案を提案しますね。
片方の親のみの参加
家庭の事情で両親がそろえない場合、一方の親だけが顔合わせに参加することもあります。
大事なのは、この状況を相手側が理解し、受け入れてくれているかです。
例えば、病気や距離が原因で参加が難しい時は、近くに住む親族が代わりに出席することも検討できます。
結婚式当日の初対面
事前に顔合わせを行う時間が取れなかった場合、結婚式の日に両家が初めて会うことも。
この時は、式の開始前に少し時間を設けて両親同士が挨拶を交わすと良いでしょう。
可能であれば、式前日にカジュアルな食事会を行い、翌日に焦らずに済むようにする方法もおすすめです。
もっとカジュアルに
高級な料亭やフォーマルなレストランでの顔合わせに抵抗がある場合は、もっとリラックスできる場所を選んでみては?
例えば、普段着で入れるお店や、ちょっとオシャレな個室のある居酒屋など、肩肘張らずに集まれる場所なら、自然と会話も弾むかもしれません。
実家や新居で顔合わせを行うのもアットホームで素敵ですね。
入籍後に顔合わせ
通常は入籍前に顔合わせをしますが、体調不良などでそれが難しい場合は、入籍後に顔合わせを行うことも考えられます。
ただし、相手の家族と入籍前に会っていないことに不安を感じる場合もあるので、その理由をしっかりと伝え、誤解が生じないよう配慮することが大切です。
事前に理由を説明しておくことで、相手も理解を示してくれるでしょう。
まとめ:結婚前の顔合わせ、しない選択もアリ?
現代の結婚において両家顔合わせの形式は多様化しています。
伝統的な対面式の顔合わせが困難または不要と感じるカップルは少なくなく、実際に顔合わせを行わない選択をするカップルも増えています。
一方で、結婚前に家族間の繋がりを確立することの重要性は変わらず、多くのカップルが顔合わせを重視しています。
最近の動向を見ると、実に8割のカップルが何らかの形で両家の顔合わせをしています。
特に親世代にとっては、顔合わせはほぼ必須と見なされていることが多いです。
両家の顔合わせを一方的に省略するのは避けた方がいいですね。
お互いの両親としっかり相談して、顔合わせを行うかどうかを決めることが大切です。
顔合わせを行うかどうか、またその方法については、各家庭の事情や価値観を尊重する形で決定できるといいですね。
結婚式前や食事会にこだわる必要はなく、どのようにすれば両家の親睦を深められるか、オリジナルのプランを考えてみるのがおすすめです。