運転免許証は大切な身分証明書で、いつも注意深く扱う必要があります。しかし、予期せずに紛失してしまうケースもあるでしょう。
もし免許証をなくしてしまい、そのまま知らずに運転を続けると、違反行為とみなされます。
運転免許証を再発行する際には、手続きの場所や必要な書類、費用など、複数のポイントを事前に理解しておくとスムーズです。
本記事では、免許証を紛失した時の運転と再発行の手続きについて、詳しくご説明します。
運転免許証をなくしたときに運転してしまったらどうなる?
もしも運転免許証を失くしてしまい、それに気づかないまま運転を続けた場合、どのような影響があるのでしょうか。
運転をする上で、免許証の携帯は義務付けられています。
(免許証の携帯及び提示義務)
道路交通法第95条第1項
第九十五条 免許を受けた者は、自動車等を運転するときは、当該自動車等に係る免許証を携帯していなければならない。
免許証不携帯は違反となります。
交通違反での点数は加算されないので、ゴールド免許を持つ人は、他に違反がなければ、次の免許更新時もゴールドの資格を維持できます。
また、再発行までの間は、車の運転はできません。
再交付までの期間中は公共の交通機関を利用するなど、移動手段を事前にしっかりと計画しておくことが大切です。
運転免許証を紛失した際の初期対応について
運転免許証を紛失してしまった場合、遺失物届の提出と信用情報機関への通知が効果的な初期対応となります。
これらは、運転免許証が不正に利用されないようにするために大切です。
免許証紛失に気づいたときに必要な手続きや重要性については、こちらの記事にまとめてありますので参考にしてください。
手続きを完了した後、運転免許証の再発行の手続きを進めましょう。
運転免許証の再発行する方法
運転免許証の再発行に関する手続きは、住んでいる地域に応じた警察署、運転免許試験場、運転免許センター、もしくは交通安全協会で可能です。
地域によっては手続きの場所が異なるため、具体的にどこで再発行を申請できるかは、事前に最寄りの警察署に問い合わせるか、インターネットでの確認が確実でしょう。
また、再発行プロセスにはそれなりの手間と費用がかります。
特に、警察署での手続きには最長で2週間程度かかることがあるため、急ぎの場合は計画的な対応が求められます。
一方で、運転免許センターを利用すれば、その日のうちに再発行が可能で、速くて1時間ほどで手続きが完了するため、日頃から車移動が欠かせない場合にはこちらの方が便利です。
そのため、どちらで手続きをするか選ぶ際には、この時間の差を考慮すると良いでしょう。
免許証を再発行する際には公共交通機関を利用し、この期間中は運転はできません。
再発行には2,250円の手数料が必要です。
運転免許証を再発行する際の注意点
運転免許証を紛失してしまった時、その再発行には一定の手順があります。以下で、その流れを詳しく解説します。
運転免許証の再発行は、地元の警察署または運転免許センターで行うことができます。
ただし、再発行の手続きは基本的に平日のみ対応しており、年末年始や公休日は手続きが行えないため、計画を立てる際にはこれを考慮に入れましょう。
各施設によって受付時間が異なるため、再発行を希望する前に電話やウェブサイトで事前に確認することが推奨されます。
また、再発行手続きは、申請者本人が直接行う必要があります。代理での申請は認められていないので、注意が必要です。
さらに、手続きに必要な書類もあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
運転免許証再発行時に必要な書類と手続き
運転免許証を再発行する際には、以下の書類が求められます。
- 運転免許証再発行申請書: 手続きする場所で配布されており、その場で記入できます。
- 紛失または盗難に関する報告書: 手続き窓口で入手し、その場で記入します。
- 証明写真1枚 (縦3cm×横2.4cm): 撮影から6ヶ月以内のもの。運転免許センターには写真撮影機があるため、当日撮影することもできます。
- 身分証明書: 写真付きのマイナンバーカード、パスポート、住民基本台帳カード、在留カード、障害者手帳など。
- その他の身分証明: マイナンバーカードやパスポートがない場合は、住民票、健康保険証、年金手帳、クレジットカード、納税証明書、銀行のキャッシュカード、公共料金の支払い記録など、2つ以上の異なる書類で身分証明が必要です。
- 暗証番号: ICカード式免許証では、4桁の暗証番号を2種類設定する必要があります。
- 印鑑: 認印を準備してください。シャチハタは使えません。
- 再発行手数料: 2,250円が必要です。
これらの準備を整えてから、再発行の手続きに進みましょう。
運転免許証の再発行手順と当日の流れ
運転免許証の再発行をスムーズに行うための一連の手順をご説明します。
① まずは、必要な書類を記入します。
これには「運転免許証再交付申請書」と「運転免許証紛失・盗難報告書」が含まれ、どちらも手続きを行う窓口で提供されます。
記入の指示に従って進めてください。
② 書類を受付窓口に提出し、暗証番号の設定をします。
提出すると、書類が確認された後、暗証番号の設定手続きに移ります。事前に2つの4桁の暗証番号を考えておくとスムーズです。
③ その後、再発行申請用の写真撮影を行います。
④ 最後に、申請書類が受理されたら、運転免許証の交付を待ちます。
警察署では数週間、運転免許センターでは数時間で交付されることが一般的ですので、ご自身の状況に合わせて選択しましょう。
なお、免許証を紛失した状態での運転は免許不携帯となり、再発行が完了するまでの間も、法律により運転が禁止されていますのでご注意ください。
まとめ:免許証を無くしたときは運転できない?再発行に必要なものは?
本記事では、免許証を紛失した際の対処法と再発行に関するプロセスをご紹介しました。
免許証は日々の生活において不可欠な身分証明書です。
特に運転者にとっては、常時持ち歩く必要のある大切なものであり、適切な管理が求められます。
しかし、もし紛失してしまった場合でも、ここで解説した手順に従えば、新しい免許証の再発行が可能です。迅速に対応することをお勧めします。
この記事が、もしもの時に免許証を紛失した際に、皆さんの役に立つことを願っています。