喪中はがきを出す時、故人の名前や年齢、続柄をどう書いたらいいか迷いますよね。
実は、これらの情報は必ずしも必要とは限らないんです。
故人の情報をどの程度まで含めるべきかは、それぞれの事情や受け取る人の感情を考慮する必要があります。
この記事では、喪中はがきにおける故人の情報の扱い方と、続柄や名前を入れないとどうなるのかについて解説します。
故人の情報、喪中はがきにはどこまで必要?
喪中はがきに故人の名前や年齢、続柄を書く必要はあるのでしょうか?
実は、必ずしも書かなくてはいけないわけではないんです。
喪中はがきは、基本的に「新年の挨拶を控えさせていただきます」と伝えるためのもの。
つまり、故人の詳細な情報は必須ではありません。
このはがきは、正式には喪中欠礼や年賀欠礼状とも呼ばれ、身内が亡くなったことで新年の挨拶を控える意向を伝えるためのものです。
ですから、「喪中のため新年のご挨拶を控えさせていただきます」といった内容が伝われば、問題はないのです。
故人の情報を書かない喪中はがき、その影響は?
喪中はがきに故人の情報を入れない場合、どんなことになるのでしょうか?
お葬式に参列された方や事前に連絡を取っていた人は、もう事情を知っていますから、はがきは新年の挨拶省略のお知らせであり、特に問題になることはないでしょう。
しかし、はがきで初めて不幸を知る人もいます。
故人の名前や続柄が書かれていないと、「一体誰が亡くなったの?」となってしまうのです。
親族の範囲は広く、祖父母、両親、子、孫、兄弟姉妹とその配偶者の2親等まで含まれるため、具体的な情報がないと受け取る側が余計な心配をしたり、共通の知り合いに尋ねたりすることもありえます。
たとえば、長寿を全うした祖父母の訃報と、突然の事故で亡くなった子や配偶者のそれでは、周囲の反応も異なるでしょう。
続柄くらいは書いておくと、誤解や余計な気遣いを防げるというわけです。
既製品の喪中はがきの場合は?
喪中はがきは、市販の既製品もあります。
これは文面がプリントされていて、故人の詳細を書き加えなくてもそのまま使えるタイプが多いです。
実際、ネットで買えるものはかなり人気があります。
中には、名前や年齢などを手書きで加えることができるデザインのものもあります。
手書きするのが負担にならない少ない枚数で済む場合には、こちらも便利でしょう。
まとめ 喪中はがきに続柄を書かないのはあり?故人の名前や年齢を入れないのは?
喪中はがきの書き方に正解はありませんが、故人の名前や続柄、年齢は、必ずしも書かなければいけないわけではありません。
ただし、故人の情報がなにも入っていないと、受け取った人があなたの家族に起こった不幸を知らない場合、ちょっとした混乱を招くことも。
だから、特別な理由がなければ、せめて続柄くらいは書いておくとスムーズかもしれません。
とはいえ、喪中はがきはあくまで「新年の挨拶を控えます」という通知です。
挨拶省略の通知であることを意識して、故人への敬意と受け取る人への配慮を忘れずに、適切に情報を選びましょう。
市販の既製品を利用する場合でも、個々の状況に応じて適切な喪中はがきを選ぶことが推奨されます。