日常生活でよく使うプラスチック容器。
電子レンジで加熱した後や長時間放置すると、蓋が固く閉じてしまうことがありますよね。
この小さな問題が、料理をする喜びを半減させてしまうことも。
今回は、プラスチック蓋が固くなる理由と、それを簡単に開けるための実用的なコツを紹介します。
ちょっとしたことですが、多忙な日々を少しでもストレスフリーに過ごせるように、ぜひこの方法を試してみてください。
プラスチック蓋が固く閉じる理由
プラスチックの蓋が開かなくなるのには、主に2つの大きな理由が考えられます。
気圧の変化がキーポイント
電子レンジでチンした後に蓋が開かなくなるのは、気圧の変動が原因です。
加熱すると、容器の中の水分が蒸気に変わります。この蒸気はすごい勢いで膨張し、容器から逃げ出そうとします。
加熱が止まると、蒸気は冷えて水に戻り、その結果容器内の気圧が下がります。
外からの圧力で蓋がギュッと密封され、なかなか開かなくなるわけです。
この現象は、熱々の食べ物を蓋つきの容器に入れたときにも起こります。
蒸気が冷えると、内部の空気が少なくなり、外の空気圧によって蓋が固く閉じられてしまうのです。
保存容器にいれるときには、粗熱を取ってから蓋をするようにしましょう。
蓋と容器の隙間の小さな障害物
もう一つの原因は、容器に食べ物を入れるときに、うっかり蓋の隙間に何かが挟まってしまうこと。
たとえば、食べ物の一部が容器の縁についてしまって、蓋を閉じるとそれが接着剤のように固まります。
時間が経つと、この食べ物が蓋と容器をしっかりとくっつけてしまい、開けるのが難しくなるんです。
これらの問題を解決するためのコツもお伝えしますね。
では次に、開け方の秘訣を詳しくご紹介します♪
プラスチック蓋が固い時の開け方7つのコツ
プラスチック容器の蓋が固く閉じてしまった時の対処法をお教えします。
電子レンジで加熱してみる
蓋が固くなる主な理由の一つは気圧の変化です。これを解消するためには、電子レンジで蓋を少し加熱すると良いでしょう。
ただし、加熱しすぎに注意し、様子を見ながら調整してください。
蒸気が熱いので、火傷しないよう鍋掴みを使用することを忘れずに!
蓋が膨らんでいる場合は特に注意が必要です。開いた途端、蒸気がふきだしてくる可能性があります。
お湯を使ってみる
気圧の変化を利用したもう一つの方法は、蓋に温水をかけること。
これで蓋が少し膨らみ、隙間ができるので、内部の気圧が調整されて蓋が開きやすくなります。
容器を変形させて隙間を作る
気圧の変化が原因で蓋が固くなっているなら、容器を両手でしっかり握り、軽く押し潰すようにすると良いでしょう。
これで蓋と容器の間に隙間が生まれ、外の空気が入って蓋が開きやすくなります。
温水につける方法
何かが挟まって固着してしまった蓋を開けるために、蓋をぬるま湯に浸してみましょう。
温水で固着している部分が溶けて、蓋が開きやすくなります。
お湯に直接浸すのが難しい場合は、温水を含んだ布を蓋の周りに巻いても効果的です。
ドライヤーを使って蓋を開ける方法
手元にお湯がない、または物を濡らしたくない時は、ドライヤーを使うと便利です。
蓋の部分をドライヤーで約30秒間温めることで、蓋がスムーズに開くことがよくあります。
ただし、この方法で蓋が熱くなることがあるので、素手で触る際はタオルや軍手を使うと安全です。
滑り止め手袋でガッチリ開ける
回して開けるタイプの蓋が開かない場合は、滑り止め手袋を使うのも一つの手です。
滑り止め手袋をはめて、しっかりと握り回してみてください。
特に塗り薬の入った小さな容器などは、蓋と容器の間に何かが挟まって固着していることが多いです。
お湯やアルコール消毒液などで容器をきれいに拭くだけでも、手が滑らなくなって力を入れやすくなりますよ。
それでも開かない時は、蓋の周囲にゴムバンドや輪ゴムを巻いてみると、より力が伝わりやすくなります。
ガムテープで蓋を開けるテクニック
先ほどと同じく、回すタイプの蓋を開けるのに役立つ意外なアイテムとして、ガムテープがあります。
まず、蓋の周囲より少し長めにガムテープを切り取ります。その後、テープを細長く半分に折って、粘着面が外側に来るようにしてください。
このテープを蓋の側面にしっかりと貼り付けると、グリップが増して蓋が開けやすくなります。
プラスチック容器の蓋をスムーズに開けるための予防策
プラスチック容器の蓋が固くなるのを防ぐためには、そもそもの対処法よりも予防が大切です。
プラスチック容器の正しい使い方を心がけよう!
これには、プラスチック容器の使用時の注意点を守ることが欠かせません。
特に、「電子レンジで加熱する際には蓋を外す」または「蓋を少し開けて加熱する」などの指示に従ってください。
蓋を少しだけ開けておくことで、食品の水分を保ちつつ、蓋が開かなくなるのを防ぐことができます。
蓋を完全に外す場合は、食品が乾燥してしまうのでラップなどをご使用くださいね。
ここで注意が必要なのは、レンジから取り出す際、扉を開けた時点で急速に冷やされてしまうのか蓋が勝手に閉まってしまうことがあることです。
ですから、タッパーなどの容器では蓋をずらして開けておくのがポイントです。
電子レンジ対応プラスチック容器を活用しよう
市場には蓋を閉めたままでも電子レンジで使えるプラスチック容器があります。
これらは蒸気が適切に逃げるように設計された微細な隙間が蓋に設けられているため、蓋が固くなりにくいです。
加熱しすぎに注意しよう
加熱しすぎると、蒸気が多くなりすぎて蓋が固く閉じてしまう原因になることがあります。
食品の水分が奪われて味が損なわれることも。
加熱は適量にして、足りない場合に少しずつ時間をプラスして温めるようにすると良いでしょう。
段階的に加熱することで、過加熱を避け、蓋が開かなくなるのを防げます。
まとめ:プラスチック容器の蓋を簡単に開ける7つのコツ
プラスチック容器の蓋がなぜ固くなるのか、その科学的な理由と、開ける方法、それを防ぐための簡単な予防策をご紹介しました。
気圧の変動や隙間に挟まった食材が原因で蓋が開きにくくなることが多いですが、これらの対策を踏まえて、日々の食事準備に役立ててください。
電子レンジでプラスチック容器を使う際は蓋を外すこと、電子レンジ対応の容器を選ぶこと、そして過度な加熱を避けることが、蓋の困りごとを解消する鍵です。
また、容器の縁にこぼれたものはちゃんと拭き取ってから蓋をするなど、基本的なことを心がけてくださいね。
どうしても開かなくなってしまったときには、7つのコツをぜひお試しください。
これで、キッチンでの小さなストレスから解放されますように。