冬の寒さが訪れると、家庭の食卓に温かいおでんが欠かせませんね。
特にじゃがいもは、その地域によっておでんに入れるかどうかが分かれる面白い食材です。
関西ではおなじみの具材ですが、最近は関東でも人気が出てきました。
おでんのじゃがいもが煮崩れしない方法について、この記事で詳しく掘り下げていきましょう。
この記事を読めば、おでんのじゃがいもの下ごしらえのコツやじゃがいもを鍋にいつ入れるのがベストかも分かります。
これらをマスターすれば、じゃがいもでおでんの汁が濁ってしまうなんてことなく、ばっちり美味しく仕上がりますよ。
おでんにじゃがいもを入れる地域は?
じゃがいもをおでんに加えるのは、特に関西や近畿地方でよく見られる習慣ですね。
ただし、家庭によって差があって、実は東日本の家庭でもじゃがいもを加える人はいます。
関西では、コンビニのおでんにもじゃがいもが入っていることが多いんですよ。
おでんのじゃがいもを煮崩れさせないコツ
じゃがいもを美味しく煮るために、煮崩れを防ぐポイントをおさえておくといいですよ。
これらのコツを押さえることで、煮崩れの原因を理解し対策ができます。
じゃがいもの品種はメークインがおすすめ
メークインはその煮崩れにくさが魅力。
箸でつまんでも形が保てるから、おでん用としてよく選ばれています。
カレーやシチューなどの煮込み料理にもメークインを使うことが多いですよね。
男爵も美味しいけれど、煮崩れやすいです。
でも最終的には好みが決め手なので、好きなじゃがいもを使ってみてくださいね。
カットするなら面取りする
皮ごと下茹でする場合は必要ありませんが、じゃがいもを半分に切る時は、切り口の角を面取りすると煮崩れにくくなります。
角が尖っていると、そこから先に煮えてしまい煮崩れの原因になりますので、このひと手間が大切です。
水からゆっくり茹でる
じゃがいもは温度変化に敏感なので、水からじっくりと茹で上げるといいですよ。
おでん鍋に入れた後も、強火でグツグツさせず、優しく加熱することが大切です。
茹でた後は一度冷ます
茹でたじゃがいもは、加熱することで細胞が緩くなり、とてもデリケートな状態になります。
このため、茹でたばかりのじゃがいもをすぐにおでん鍋に入れると、下ごしらえの努力が台無しになってしまうも。
また、じゃがいもは一度加熱した後に冷ますと、デンプンが糊化して細胞が固まり、再びばらばらになりにくくなる特性を持っています。
そのため、茹であがったじゃがいもは一度しっかり冷ましてからおでん鍋に加えるのがおすすめです。
これにより、じゃがいもが形を保ちやすくなり、料理全体の仕上がりが良くなりますよ。
これらのポイントを押さえれば、じゃがいもの煮崩れを防ぎつつ、おいしいおでんが楽しめますよ♪
おでんのじゃがいもを煮崩れさせない!下ごしらえの方法
じゃがいもをおいしく煮るためにはちょっとしたコツが必要です。
ここでその下ごしらえ方法を簡単にご紹介します!
- ①じゃがいもを洗う
おでんに使うじゃがいもは皮付きで下茹でします。
きれいに洗い、芽が出ている場合は取り除いてください。皮付きで調理するとビタミンCの流出も抑えられますよ。
- ②じゃがいもを水から茹でる
煮崩れを防ぐため、じゃがいもは水からゆっくりと茹でることが大切です。
じわじわと温度を上げることで、ペクチンが硬化し、煮崩れしにくくなります。水が沸騰したら火を弱め、20分程度じっくりと茹でてください。
途中で竹串で柔らかさをチェックしましょう。 - ③茹でたじゃがいもを冷ます
茹で上がったら、じゃがいもをすぐに冷水につけます。
これにより、皮が剥きやすくなります。
やけどに注意しながら冷ましましょう。 - ④皮を剥く
冷めたら、じゃがいもは皮が剥きやすくなります。
このタイミングできれいに皮を剥きましょう。 - ⑤おでん鍋に加える
下ごしらえを終えたじゃがいもはおでん鍋に入れます。この時にグツグツ沸騰させないよう注意しましょう。
じゃがいもを鍋に入れるタイミングは次で詳しく説明します。
じゃがいもをおでん鍋に加える最適なタイミング
おでんを作るとき、気になるのがじゃがいもをいつ鍋に入れるかですよね。
基本的におでんの具材は味が染みにくいものから順に入れることが多いですが、下ごしらえ済みのじゃがいもは火が通っているので、煮込むというよりは温め直す感じで加えます。
煮崩れを防ぐためにも、じゃがいもは「温める」感じで火にかけ、ゆっくりと味を染み込ませましょう。
じゃがいもを入れるベストなタイミングは、火を止める15分前くらいがいいでしょう。
おでんでじゃがいもに味を染み込ませる方法
おでんでじゃがいもにしっかり味を染み込ませたいなら、弱火でじっくり煮るのがコツです。
強火だとじゃがいもが煮崩れてしまいますし、じゃがいもの細胞がゆっくり熱を受けることで、味が染み込みやすくなりますよ。
でも、「煮崩れが心配だな」と感じたら、火を止めてもOK。
「短い時間で味が染みるの?」と心配になるかもしれませんが、火を止めた後も余熱がじわじわとじゃがいもに働きかけ、美味しく味が染み込んでいきます。
じゃがいもにもしっかりと味が染み込むので、長時間煮込む必要はないんですよ。
まとめ おでんとじゃがいも、まとめておさらい!
おでんにじゃがいもを入れるのは、特に関西や近畿地方でよく見られる風習ですが、最近は関東地方でも人気が出ていますね。
でも、じゃがいもが煮崩れて出汁が濁るのを避けたい場合もあるようです。
じゃがいもをおでんに入れるときのポイントはこちら。
- おすすめのじゃがいも種類は、煮崩れしにくいメークイン
- 切る場合は、面取りして角をなくす
- 水からゆっくりと茹でることが基本
- 茹でた後は一度冷ます
- おでん鍋に入れたら、沸騰させずにじっくり温める
- おでんに加えるタイミングは、火を止める約15分前がおすすめ
これでじゃがいもの煮崩れに悩むことなく、風味豊かなおでんが楽しめます。
じゃがいもを美味しく煮るには、弱火でじっくり煮ることが重要です。
また、余熱を利用して味を染み込ませるのも効果的ですよ。
おでんの具材や出汁は地域によっても異なりますので、異なる地域のレシピを試してみると新しい発見があるかもしれませんね。