卒業式や入学式など、寒い季節に開催される式典では、屋内であっても冷たい空気が感じられることがあります。
特に広い会場の体育館では、床からの冷気が気になるため、アウターを着用したいと感じることがあるでしょう。
通常、卒業式や入学式のようなフォーマルな行事でのアウター着用はマナー違反です。
ですが、近年では換気のために窓を開けるなど感染症対策が行われることが多く、会場が思いのほか寒くなる場合があります。
このため、暖房が不十分な会場ではコートの着用が許容されるケースもありますし、アウターを着たまま参加している人も増えています。
ただし、参加前には防寒対策をしっかりと行い、可能であればコートを脱ぐことが推奨されます。
詳しくは本文で防寒対策の具体的な方法をご紹介していますので、ぜひご覧ください。
卒業式でのアウター着用はマナー違反?
フォーマルな行事においては、アウターを脱ぐのが一般的なマナーです。
体育館や式典会場に入る際には、礼儀としてコートを取るのが基本とされています。
卒業式は学校行事の中でも特に重要なイベントであり、卒業証書授与式として厳粛に執り行われます。
この時、校長や教職員は正装し、来賓も礼服を着用し、アウターは控室に置いてくることが多いです。
卒業式は厳かな場であり、参列者には適切な服装で臨むことが期待されます(入学式も同じです)。
保護者も式が始まる前にアウターを脱ぐことが望まれます。
しかしながら、地域や学校によっては、暖房が不十分であったり、特に最近では感染症対策で換気を行うため窓を開けることが多く、会場が冷え込むことがあります。
そのため、実際にはアウターを着用したまま参加している人を見かけることも多くあります。
もし学校からアウター着用の指示がある場合は、遠慮なく着用して良いでしょう。
しかし、基本としては、事前にしっかりと防寒対策を行い、コートを脱ぐことを前提に出席することが推奨されます。
卒業式(入学式)の体育館での寒さ対策
コートを着たままでいる代わりに、卒業式のようなフォーマルな場でできる寒さ対策を考えてみましょう。
保温インナーの効果的な使用
ヒートテックや裏起毛の暖かいインナーの着用が推奨されます。
必要に応じて重ね着することが効果的です。
カイロを使った暖房対策
カイロを背中や腰、お腹周りに貼ることで体を温めることができます。
足元にもカイロを入れることで冷えを効果的に防げます。
靴下用カイロもありますので、スリッパの中にいれるなどして使用すると良いでしょう。
暖かいスリッパの準備
寒い体育館での長時間の待機や座りっぱなしの状態では、足元からの冷えが体温を奪います。そのため、暖かいスリッパを準備しておくことが非常に効果的です。
フリースやウールのものを選ぶと、保温性が高く快適です。
また、底部が厚めのものを選ぶことで、床からの冷気を遮断し、より保温効果を高めることができます。
見た目も考慮し、シンプルで落ち着いた色合いのものを選ぶと、フォーマルな場にもふさわしい印象を与えることができます。
パンツスーツによる防寒
寒い日にはスカートよりパンツスタイルが適しています。
パンツスーツであれば、下に厚手のタイツやレギンスを穿くことでさらに暖かさを確保できます。
ストールを使ったスタイリッシュな防寒法
卒業式や入学式などの式典では、大判ストールを持参すると便利です。
式典に適した控えめな色合いのストール(黒、グレー、ベージュなど)を選びましょう。
コートを脱いだ後にストールを膝掛けとして使用することができます。
寒さが厳しい場合は、ストールを肩にさっとかけることで目立たずに暖を取ることが可能です。
ストールは着脱の音や動作が少ないため、周囲への配慮を保ちつつ使用できる点が魅力です。
まとめ 卒業式・入学式でコートを着たまま脱がないのはあり?体育館での適切な防寒マナー
卒業式や入学式でのアウター着用は、通常はマナー違反とされていますが、寒い季節や不十分な暖房設備、感染症対策による換気などで会場が冷え込む場合があります。
最近では、アウターの着用が許容されることもありますし、実際にコートを着たままの保護者も多いです。
ただし、体育館などの会場が予想以上に冷え込むことがあります。
式典に参加する際は、あらかじめしっかりとした防寒対策をしておくことが重要です。
保温性の高いインナーやカイロの使用、パンツスタイルの選択、暖かいスリッパの携帯、ストールの活用など、目立たない方法で体温を保つ工夫をすることが推奨されます。