もし「シャチハタ不可」と明記されている書類にシャチハタでスタンプを押してしまったら、、
よく見てる人には気づかれることもあります。
基本的には朱肉を使った印鑑で押すのが無難ですね。
「シャチハタ不可」の理由はいくつかあって、主に次の3つが挙げられます。
- インクが時間と共ににじんだり消えたりすること
- ゴム部分が劣化すると印影が変わること
- 大量生産されているため悪用されるリスクがあること
「シャチハタ不可」と書かれていなければ基本的には押しても大丈夫ですが、念のため朱肉を使った印鑑で押す方が良いかもしれませんね。
この記事では、シャチハタが推奨されない理由を掘り下げ、間違えてしまった際の訂正方法についてご紹介します。
シャチハタがなぜ使えないのか、その背景を一緒に見ていきましょう。
シャチハタで押印しても大丈夫?「シャチハタ不可」の書類の場合
シャチハタを使って書類にスタンプを押したら、ちょっと問題があるかもしれません。
シャチハタで押した印影は、詳しい人が見ればすぐにわかるんです。
普通の印鑑は朱肉を使いますが、シャチハタはインクがゴムから出てくるタイプ。
この印影は、よく見ると文字がにじんで見えることがあります。
特に「シャチハタ不可」と指定された書類の場合、それを扱う人たちは毎日たくさんの書類を見ていて、シャチハタで押された印をすぐに見つけるかもしれません。
もし書類に「シャチハタ不可」と書かれているなら、発見されるリスクが高いので、朱肉を使った普通の印鑑で押印するのが安全です。
なぜ「シャチハタ不可」なの?
シャチハタが推奨されない理由は、インクが時間と共に滲んだり消えたりすること、ゴムの劣化で印面が変わってしまうこと、そして量産されているため悪用されるリスクがあるからです。
ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。
インクが時間と共に滲む問題
シャチハタは朱肉を使わず、インクを使用しています。
これが原因で、長期間保管される公的な書類には向かないんです。
時間が経つと、その印影がにじんだり、消えたりすることがありますからね。
朱肉を使った印鑑はそういう心配が少ないため、公的書類では朱肉を使った印鑑が選ばれるわけです。
ゴムが劣化しやすい問題
シャチハタは柔らかいゴムで作られていて、使い続けるうちに劣化することがあります。
たとえば、銀行印としてシャチハタをつかった場合、時間が経つと登録したときの印影と異なってしまい、支払いの際にトラブルが起こることがあります。
「同じ印」と認めてもらえないと、結局お金が引き出せなくなっちゃいますよね。だから、大事な書類にはシャチハタは向かないんですね。
量産されて悪用されやすい問題
シャチハタはどこでも簡単に手に入れることができて、同じような印影のものがたくさん作られています。
これが意外と問題で、例えば誰かがあなたの印鑑を不正に使ってしまうことも。
印鑑登録でシャチハタを使うことはできませんが、もし使えたとすると、ローンの契約や不動産の売買、連帯保証人に勝手にされるなど、いろんなトラブルに巻き込まれる可能性があります。
だから、大切な用途には「シャチハタ不可」となっているんです。
印影の訂正の仕方
間違えて押してしまった印鑑を訂正する方法ですが、まずは訂正したい印影の上に定規で二重線を引いてください。
その次に、その線の上に訂正印を押します。
訂正印を押した後は、その近くに重ならないように、正しい印鑑をはっきりと押しましょう。
訂正印は一般的には実印を使うことが多いですが、認印を使っても大丈夫ですよ。
ただし、訂正印としてシャチハタを使用することや、修正テープでの訂正は認められていませんので間違えないようにしてください。
これらの手順を踏めば、シャチハタを誤って押してしまった場合でも、書類を一から書き直すことなく修正することができます。
ただし、印影の訂正が認められないケースもあるため、提出先でのルールを事前にしっかりと確認することが大切です。
シャチハタを使っても大丈夫?「シャチハタ不可」が書かれていない場合
「シャチハタ不可」と特に書かれていない場合、基本的にはシャチハタを使用しても問題ありませんが、より確実なのは朱肉を使用した印鑑を押すことです。
シャチハタでOKとされているケースは、例えば「郵便や荷物の受け取り」や「会社内での書類確認」などがありますね。これらの状況では、シャチハタを使うのが便利です。
ただし、書類提出の際に「シャチハタ不可」と後から指摘されて書類が戻されることもないとは言い切れません。
ですから、「シャチハタ不可」と明記されていなくても、念のために朱肉の印鑑を使うのが無難です。
もしシャチハタを使ってしまった場合は、訂正印(認印)を持って行って、必要に応じて訂正する準備をしておくと良いでしょう。
シャチハタが使えない書類
シャチハタが使えない書類としては、公的な文書の提出や銀行関連の手続き、各種の契約書などが挙げられます。
「大切な書類にはシャチハタを使わない」と覚えておくと安心です。
公的な文書の提出
例えば印鑑登録や婚姻届など、役所に提出する際には朱肉で押す印鑑が求められます。
そのほかの、役所に出す公的な書類の場合には、シャチハタではない印鑑を押すようにしましょう。
また、100円ショップなどで手に入る量産型の印鑑も避けたほうが無難です。
銀行の届出印
口座を開設するときやローンを借りる際など、銀行で使用する印鑑にもシャチハタは不適合です。
ゴムが劣化すると印影が変わり、登録時と異なることが問題となり得ます。
銀行ではシャチハタ不可と考えておきましょう。
各種契約書
住宅ローンの申し込み、携帯電話契約、新しい保険への加入など、契約書を作成する際も同様です。
これらの書類は長期間保管されることが多く、印影が時間とともに消えたり滲んだりするリスクを避けるため、シャチハタは適していません。
シャチハタは非常に便利ですが、使用できない場面も多いので、状況に応じて他の印鑑を使い分けることが大切です。
まとめ 「シャチハタ不可」の理由と押してしまったときの訂正の仕方
シャチハタは便利で使いやすい一方で、公的文書や重要な契約には適していない場合が多いことがわかりました。
インクのにじみや消失、ゴムの劣化が原因で印影が変わるリスクがあり、偽造の危険も伴うからです。
間違ってシャチハタを使用してしまった場合、訂正方法も存在しますが、最初から正しい印鑑を使用することが何よりも重要です。
重要な書類の取り扱いには、朱肉を使用した印鑑の選択をお勧めします。